ことでんで巡る高松の旅!ローカル電車で楽しむ見どころガイド

ことでんで巡る高松の旅!ローカル電車で楽しむ見どころガイド

こんにちは!香川の旅を計画中の皆さん、ようこそお越しくださいました。

今回は、香川県・高松市を走るローカル電車「ことでん(琴電)」を使って、観光をもっと楽しく、もっと思い出深くする旅のご提案です。

初めてことでんに乗った日、レトロな車両の木の床とカタコト揺れる音に心がほぐれ、なんだか時間がゆっくり流れているように感じました。

車窓から広がるのどかな風景と、乗客とのほのぼのとした空気に包まれて、

これぞローカル線の旅!」と実感。

栗林公園の緑に癒され、屋島の頂上から絶景を眺め、金刀比羅宮の石段で汗をかいた帰り道~疲れた身体に、ことでんのゆったりとした揺れが心地よく染みました。

の記事では、そんなことでんの魅力とともに、路線ごとの特徴や人気スポットへのアクセス、1日フリーパスの活用術など、実体験を交えて詳しくご紹介していきます。

あなたの香川旅がもっと特別になるヒントがきっと見つかるはず。

さあ、ことでんに乗って、心ときめく電車旅に出発しましょう!

 

Contents

ことでんで巡る高松の観光モデルコース♪沿線の見どころを一挙紹介!

ことでんで巡る高松の旅!ローカル電車で楽しむ見どころガイド

香川県・高松市を走るローカル電車「ことでん(琴電)」は、主要観光地を結ぶ便利な足でありながら、どこか懐かしさを感じる旅情たっぷりの電車。

レトロな車両やのんびりした車窓風景に包まれて、ただ移動するだけでも旅気分が高まります。

今回は、実際にことでんを使って訪れたおすすめ観光地を、路線ごとにわかりやすくご紹介します。

1日フリーパスを活用すれば、効率よく高松観光を楽しむことも可能です!

 

 栗林公園駅で行ける!日本庭園の絶景スポットと楽しみ方

ことでん琴平線「栗林公園駅」から歩いてわずか3分。

改札を出て信号を渡ると、すぐに栗林公園の緑が目に飛び込んできます。

まず訪れてほしいのが、国の特別名勝にも指定されている栗林公園(りつりんこうえん)

広大な敷地には、6つの池と13の築山が美しく配置された池泉回遊式庭園が広がり、まるで絵巻物の中を歩いているような感覚になります。

私が訪れたのは春の終わり、ちょうど新緑が深まりはじめる頃でした。

木々の葉は朝露にぬれてきらめき、池の水面には風に揺れる緑がゆっくり映り込んでいて、

ああ、こういう時間を過ごしたかったんだ」とふっと肩の力が抜けたのを覚えています。

途中の掬月亭(きくげつてい)では、抹茶と和菓子をいただきながら、縁側に腰掛けて庭園を眺めました。

ほのかに甘い香りと静かな水音、遠くで聞こえる鳥の声——時間が止まったようなひとときに、心がじんわり癒されました。

園内はゆるやかな起伏もあるので、歩きやすい靴で行くのがおすすめです。

季節ごとに風景ががらりと変わるため、何度訪れても飽きることはありません。

春は桜、初夏は青もみじ、秋は紅葉、冬は雪景色と、四季折々の表情に出会えます。

栗林公園は、ことでんで気軽に行けて、深く心に残る場所。

香川を訪れたら、ぜひ足を運んでみてください。

ことでん栗林公園駅から徒歩すぐ!庭園の楽しみ方ガイド

 

琴電屋島駅から屋島観光へ!アクセス方法とおすすめスポット

ことでん志度線の「琴電屋島駅」で下車したら、屋島の山上へは徒歩またはシャトルバスでアクセス可能。

山頂までは少し登りがありますが、その先に待っている景色はまさに絶景です。

屋島は、源平合戦の古戦場としても知られる歴史あるスポット。

山頂にある【屋島寺(やしまじ)】は四国八十八箇所の霊場にも数えられており、静かで厳かな空気に包まれています。

私もシャトルバスで山上へ向かい、屋島寺をゆっくり参拝しました。

境内に吹く風は涼しく、眼下に広がる瀬戸内海の多島美とあいまって、とても清らかな時間を過ごせました。

帰りは思い切って徒歩で下山してみたのですが、道中には鳥のさえずりや木漏れ日が心地よく、ふと立ち止まりたくなるような景色に何度も出会いました。

喧騒を離れて、静けさの中に身を置く屋島の旅——とても印象深い体験になりました。

ことでん琴電屋島駅から屋島寺へ|アクセスと参拝ポイント

 

グルメと買い物を満喫!瓦町駅周辺の楽しみ方ガイド

ことでん3路線が交わるターミナル「瓦町駅」は、高松観光の拠点として非常に便利な場所。

駅直結の「瓦町FLAG(フラッグ)」には、カフェやファッション店、書店などが揃っていて、観光の合間にふらっと立ち寄れるスポットです。

私も観光の途中でFLAG内のカフェに入り、レモンケーキとコーヒーで一息。甘酸っぱい風味が疲れた体に染みて、つい長居してしまいました。

そして、やっぱり外せないのが讃岐うどん

瓦町駅から徒歩圏内にある「高松うどん市場」は、地元の方も足繁く通う人気店。

私が訪れたのは朝10時前でしたが、既に活気があり、うどんを待つ列ができていました。

天ぷらを選んで、冷たいうどんを注文。コシのある麺にすっきりとした出汁が絡んで、シンプルながら力強い味。

讃岐うどんならではの美味しさを実感できました。

店内はセルフスタイルで、観光客でも気軽に楽しめる雰囲気です。

瓦町周辺には昔ながらの商店街やローカルな雑貨店も点在しており、食後に散策しているだけでも楽しい時間が過ごせます。

アクセスも便利で、高松の街歩きのスタート地点としてぴったりのエリアです。

 

瓦町FLAG(フラッグ)で過ごす癒しのひととき

瓦町駅に直結している商業施設「瓦町FLAG」は、観光と観光の合間にひと息つける便利なスポットです

館内にはカフェ、ベーカリー、書店、ファッション雑貨店などがそろっており、旅の途中で立ち寄るのにぴったりな場所。

私が訪れた日は、ちょうど屋島観光を終えて少し休憩したいタイミング。

駅からそのままエスカレーターで上がり、館内のカフェでレモンケーキとアイスコーヒーをいただきました。

さっぱりとした甘さと静かな空間に癒されて、気づけば30分以上ぼーっとしていたほどです。

また、本屋さんでは地元のガイドブックや雑貨も手に入り、思わぬお土産探しにも役立ちます。

雨の日や暑い日でも快適に過ごせる屋内空間なので、天候に左右されず旅のペースを整えられるのも嬉しいポイントです。

瓦町駅直結の商業施設「瓦町FLAG」の魅力と店舗ガイド

 

地元民にも愛される味!高松うどん市場の魅力

讃岐うどんの本場・高松で、地元の人からも長年親しまれているのが「高松うどん市場」。

瓦町駅から徒歩5〜6分ほどとアクセスも良く、観光の合間にふらっと立ち寄れる気軽さが魅力です。

朝早くから営業しており、地元の方々が通勤前にさっと立ち寄ってうどんをすすっていく光景もここならでは。

私が訪れたときも、朝10時前にすでに数組の常連さんが並んでいて、活気に満ちていました。

店内はセルフ方式で、うどんの種類を選んでから天ぷらやおにぎりを自分で取るスタイル。

私は冷たいうどんにちくわ天を合わせましたが、出汁の香りとコシのある麺が絶妙で、朝からしっかり満足感のある一杯でした。

お店の雰囲気も飾らないアットホームさがあり、観光客でも気兼ねなく入れるのが嬉しいところ。

香川ならではの「朝うどん体験」を気軽に楽しみたい方には、特におすすめです。

ことでん瓦町駅から徒歩圏内!高松うどん市場のおすすめポイント

 

石段の先に広がる絶景と達成感!金刀比羅宮参拝の楽しみ方

ことでん琴平線の終点「琴電琴平駅」から徒歩でアクセスできる金刀比羅宮(ことひらぐう)は、

「海の神様」として全国的に知られるパワースポット。

本宮までは785段の石段が続きますが、参道沿いにはお土産店や甘味処が立ち並び、楽しみながら登れるのが魅力です。

私も途中の「灸まん本舗石段や」でひと休みし、名物の灸まんをいただいて元気をチャージ。

のんびりと歩を進めて本宮にたどり着いたとき、眼下に広がる讃岐平野と瀬戸内海の景色は、息をのむほどの美しさでした。

時間と体力に余裕がある方は、本宮からさらに583段、合計1368段を登った先にある奥社(厳魂神社)まで足をのばすのもおすすめ。

より静かで神聖な雰囲気の中で、特別な達成感を味わえます。

参拝全体の所要時間は、本宮往復で約1時間半〜2時間ほどです。

歩きやすい靴と飲み物があれば、安心して楽しめます。

参拝後は、門前町でうどんや甘味を味わったり、こんぴら温泉郷で日帰り入浴するのも旅の楽しみのひとつです。

灸まん本舗 石段やで味わう香川銘菓!灸まんと甘酒でほっこり休憩

レトロ感満載!ことでんの車両の魅力とローカル線ならではの楽しみ方

ことでん最大の魅力は、レトロな車両とローカル線ののんびり感

元京急・京王などの中古車両が活用されており、鉄道ファンでなくてもその見た目に

「懐かしい!」と声を漏らしてしまうほどです。

車内の木の床、座席のクッション、ゆったりした速度。

乗っているだけで「旅してるなぁ」という気持ちにさせてくれます。

私は途中、乗り換え駅で少し時間を取って、写真を撮るためにホームに残ってしまうほどでした。

 

ことでんで旅の時間も楽しもう!

高松を観光するなら、ことでんは単なる移動手段ではなく、旅そのものを楽しむ“舞台”になります。

栗林公園や屋島、琴平など、沿線の名所を効率よく回れるだけでなく、電車に乗っている時間さえ思い出になるのが、ことでんの魅力です。

1日フリーパスを活用すれば、費用もぐっと抑えられ、乗り降り自由で気ままな旅が実現できます。

次の香川旅行では、ぜひことでんを使って、あなただけの思い出をつくってみてください!

 

琴電の路線図とおすすめの乗り方

ことでんで巡る高松の旅!ローカル電車で楽しむ見どころガイド

高松市とその周辺をカバーする「ことでん(高松琴平電気鉄道)」は、3つの路線で構成されています。

地元の人の生活路線でありながら、観光にもぴったり。

ですが、初めて乗る方にとっては

どの線に乗ればいいの?

どこで乗り換えるの?」と迷ってしまうかもしれません。

ここでは、ことでんを使った観光がもっと快適になる情報を、実体験も交えながら詳しく解説していきます!

 

琴平線・長尾線・志度線の違い

ことでんは3つの路線があります。

路線の種類

①琴平線:高松築港駅〜琴電琴平駅
→ 金刀比羅宮(ことひらぐう)へ行くならこの路線。

 高松の中心部から南西方向へ。

②長尾線:瓦町駅〜長尾駅
→ のどかな風景の中を走る路線で、地元の人の利用が多い印象。

 観光客はやや少なめですが、落ち着いた雰囲気の旅が楽しめます。

③志度線:瓦町駅〜琴電志度駅
→ 屋島観光に便利な路線。

 琴電屋島駅で下車して山上観光へ。

 JR志度駅とも接続しています。

私が初めてことでんに乗った時は、「琴平線」が王道ルート。

瓦町から琴電琴平まで1時間ほどの旅ですが、車窓から見る讃岐の田園風景がとても印象的でした。

 

主要駅での乗り換えポイントの説明

ことでんは3路線ともに「瓦町駅」で交差します。

ここがすべての始発・終点となっているわけではありませんが、乗り換えの起点として非常に便利なターミナル駅です。

例えば…

乗り換えについて

栗林公園や琴平方面→琴平線

屋島方面→瓦町駅から志度線に乗り換え

長尾方面→瓦町駅から長尾線に乗車

私自身も瓦町駅で「志度線」に乗り換えて屋島へ向かいました。

ホーム間の移動がわかりやすく、構内に案内板もあるので、初めてでも迷わず乗り換えできました。

 

1日フリーきっぷの使い方について

ことでんを観光目的で使うなら、「ことでん1日フリーきっぷ」は絶対おすすめです。

ことでん1日フリーきっぷ

大人1,040円(子ども520円)で、3路線すべて乗り放題。

駅の窓口や車内で購入可能(現金のみ対応の駅もあるため注意)。

切符は乗車時に提示するだけでOK。

私は当日、高松築港駅で購入。

提示するだけでスムーズに乗り降りでき、

次どこに行こうかな」と気ままな観光ができたのが最高でした。

ことでん1日フリーきっぷ|料金・購入場所・使い方ガイド

 

観光に便利な乗車パターンとは

せっかく1日フリーパスを使うなら、乗車ルートも効率的に組みたいですよね。

おすすめの観光向けルートを以下にご紹介します。

 

乗車のモデルプラン例(午前〜夕方)

朝、高松築港駅からことでんの旅がスタート!

最初の目的地は「栗林公園駅」。

到着後は、のんびりと国指定特別名勝の栗林公園を散策。

私が訪れたときは新緑の季節で、池に映る青々とした木々がとても印象的でした。

茶屋でひと息つく時間も、穏やかで心地よかったです。

続いて、瓦町駅で志度線に乗り換えて琴電屋島駅へ、ここから屋島山上にアクセスして、屋島寺で歴史に触れ、展望台から瀬戸内海を一望しました。

シャトルバスを利用すればアクセスも楽で、ゆったり景色を楽しめます。

その後は瓦町駅に戻って、今度は琴平線に乗って琴電琴平駅へ、到着後は、いよいよ金刀比羅宮(ことひらぐう)へ参拝。

長い石段を登る途中、「灸まん本舗 石段や」で甘酒と灸まんをいただいてエネルギーチャージ。

無事に本宮まで登りきったときの達成感は、今でも忘れられません。

旅の締めくくりは、駅から徒歩圏内の日帰り温泉「こんぴら温泉湯元八千代」へ、汗を流してリフレッシュでき、ほっと癒される時間となりました。

 

金刀比羅宮参拝後におすすめ!こんぴら温泉湯元八千代で日帰り入浴

長い石段を登って金刀比羅宮の本宮を参拝した後は、「こんぴら温泉湯元八千代」でひと休みするのがおすすめです。

琴電琴平駅から徒歩約7分とアクセスも良好。

宿泊施設ではありますが、日帰り入浴も可能なので気軽に立ち寄れます。

館内は落ち着いた和の雰囲気で、大浴場には天然温泉を使用。

旅の疲れをじんわりと癒してくれる、やわらかいお湯が特徴です。

私が訪れた日は平日だったため、湯船をほぼ貸切状態で満喫できました。

窓の外には緑が広がり、心までリラックスできる空間です。

参拝と観光で少し疲れた足を、ここでしっかりリフレッシュ。

こんぴらの旅を心地よく締めくくる、隠れた癒しスポットとして、ぜひ立ち寄ってみてください。

金刀比羅宮の石段を登ったあとはここ!こんぴら温泉湯元八千代で日帰り入浴

 

はじめてのことでんでも安心!高松築港駅からのアクセスと駅ナビ情報

ことでんで巡る高松の旅!ローカル電車で楽しむ見どころガイド

香川観光のスタート地点としておすすめなのが、ことでんの始発駅「高松築港駅(たかまつちっこうえき)」。

JR高松駅やフェリー乗り場から徒歩数分という立地で、アクセス抜群。

ここから栗林公園や琴平、屋島方面へ向かう観光ルートが始まります。

ローカル線って難しそう

きっぷはどこで買えばいいの?」という方でも安心。

ここでは、高松築港駅のアクセス方法や駅構内の様子、設備情報などを詳しくご紹介します。

 

高松築港駅のアクセス・構内施設! 観光の出発点に最適な駅

JR高松駅から徒歩約3分、フェリーターミナルからもすぐの場所にある高松築港駅。

駅前にはことでんのレトロな車両が停まっており、旅気分が一気に高まります。

構内はコンパクトながらも整理されていて、改札口のすぐそばに窓口と券売機、待合スペースも完備。

屋根付きのホームからは、瀬戸内海と高松城跡(玉藻公園)の風景が広がり、駅自体がちょっとした観光スポットのようです。

私が朝9時ごろに訪れた際も、観光客や通勤の方でにぎわっており、地元の日常にふれる温かさを感じました。

 

ことでんの乗り方ガイド! 改札・切符売り場の場所と利用方法

高松築港駅では、入ってすぐ左手にある券売機で乗車券を購入できます。

券売機はタッチパネル式で、行き先や金額が一目でわかるシンプルな操作性。

現金専用のため、小銭の準備をしておくとスムーズです。

観光で複数駅を利用する予定なら、「ことでん1日フリーきっぷ」を窓口で購入するのがおすすめ。

私はここでフリーパスを購入し、

今日は乗り放題だ!」とウキウキ気分で出発しました。

改札は有人のため、フリーパスや乗車券を提示すればOK。

親切な駅員さんが案内してくれるので、初めてでも安心して利用できます。

 

琴電の基本情報まとめ|旅行前に知っておきたい基礎データ

ことでんで巡る高松の旅!ローカル電車で楽しむ見どころガイド

はじめて高松を訪れる方にとって、ローカル鉄道「ことでん(高松琴平電気鉄道)」は、観光を便利にしてくれる強い味方。

料金は?

何時まで走ってるの?

といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

ここでは、ことでんを使いこなすために必要な基本情報をコンパクトにまとめてご紹介します。

旅行前の準備に、ぜひお役立てください。

 

運賃表!片道運賃の目安と支払い方法

ことでんは距離に応じた区間制運賃を採用しており、以下が基本料金の目安です。

区間距離 大人運賃(片道) 子ども運賃(片道)
~3km 190円 100円
~6km 230円 120円
~10km 270円 140円
~15km 310円 160円
~20km以上 360円 180円

※2025年6月時点の情報です。最新の運賃は公式サイトでご確認ください。

支払い方法は現金のみが基本で、ICカード(SuicaやICOCAなど)は使用できません

観光の際は小銭を用意しておくと安心です。

私もついICカードを出してしまい、駅員さんにやんわりと

「現金でお願いします」と教えていただきました…。

 

運行時間・始発終電! 旅の時間管理に便利

ことでんは、都市圏の鉄道と比べると本数が少なめですが、観光には十分な運行頻度があります。

始発:おおむね6:00前後(駅により異なる)

終電:おおむね22:00〜23:00台(路線により異なる)

日中の運行間隔:15〜20分に1本程度

※琴平線は本数が多め、長尾線・志度線は少なめの時間帯もあり。

金刀比羅宮に夕方遅くまで滞在してしまった私は、琴電琴平駅で

あと1本遅れてたら帰れなかったかも…」と少しヒヤヒヤしました。

特に終電間際は時刻表を要チェックです!

 

ことでんの車両と秘境駅の魅力!ローカル線で出会うレトロな旅情風景

ことでんで巡る高松の旅!ローカル電車で楽しむ見どころガイド

ことでん(高松琴平電気鉄道)は、香川県高松市を中心に走るローカル線。

レトロな車両や他社から譲渡された名車たち、そして静けさに包まれた小さな駅…。

ただ目的地へ向かうだけでなく、“乗ること自体が楽しい”鉄道旅ができるのがことでんの大きな魅力です。

ここでは、そんなことでんの“車両の味わい”と“秘境駅の風情”をまとめてご紹介。

のんびり旅や鉄道好きにはたまらない、知っておきたい見どころが満載です。

 

歴史を走る!ことでんのレトロ車両の魅力とは

ことでんの目玉といえば、現役で走る昭和レトロな車両たち。

特に「300号」「120号」「500号」といった吊掛けモーター付きの車両は、経済産業省の近代化産業遺産にも登録されています。

木の床、手動ドア、揺れるつり革。私が初めて乗ったときは、

タイムスリップしたみたい!」と一気にテンションが上がりました。

ガタンゴトンと響く走行音は、まるで昭和の映画のワンシーンに入り込んだような感覚です。

乗れるタイミングは限られますが、見かけたら迷わず乗車をおすすめします。

 

元京急や西武の名車も!ことでんの中古車両ラインナップ

ことでんでは、他の大手私鉄から譲渡された車両も多数活躍しています。

京急600形、京王3000系、西武401系などが変身し、香川の風景に溶け込んで第二の人生を送っている姿は見応えたっぷり。

一部の車両には譲渡元の面影がそのまま残っていて、鉄道ファンにはたまらない光景です。

例えば、京急出身の700型は、赤いラインが残っていて

おっ、あの頃の雰囲気がまだあるな」と思わせてくれました。

違う背景を持つ車両が同じ線路を走っているのも、ことでんならではの面白さです。

 

滝宮駅で味わうノスタルジー!洋風木造駅舎の美しさ

ことでん琴平線の途中にある滝宮駅は、ひっそりと佇む築90年超の洋風木造駅舎が印象的なスポット。

天井の高い待合室や白塗りの外壁は、どこか映画のセットのような美しさです。

私が立ち寄ったときは、駅には誰もいない静かな時間。

列車が到着するまでの数分間、ベンチに座って風の音を聞きながら、昭和の面影にひたっていました。

カメラを持って訪れる人も多く、ことでん沿線で「一番フォトジェニックな駅」とも言えるかもしれません。

 

長尾線のひっそり駅「井戸駅」で感じる秘境感

ことでん長尾線の「井戸駅」は、利用者が1日わずか数十人の無人駅

まさに“秘境駅”の雰囲気がただよう場所です。

駅舎はありませんが、屋根付きの小さな待合スペースがあり、周囲は田んぼと低い山に囲まれていて、聞こえるのは鳥の声と風の音だけ。

私は昼下がりにこの駅で降りてみましたが、

本当にここで降りる人がいるの?」と一瞬不安になるほどの静けさ。

けれど、その孤独な空気こそが魅力でもあります。

人のいない静かな駅で過ごす時間は、普段では味わえない貴重な体験でした。

 

車窓から見える風景も旅のごちそう!ことでん沿線の景色

ことでんに乗る楽しみは、駅だけではありません。

移動中の車窓から見えるのどかな風景も、旅の大切な思い出になります。

琴平線では讃岐富士(飯野山)や田園風景が広がり、志度線では一瞬だけ海が見えるポイント。

長尾線ではローカル線らしい「畑の真ん中をまっすぐ走る」ような区間に、ほっとした気持ちになれます。

私は朝の便に乗ったとき、朝もやに包まれた田園風景を見て、

今日はいい1日になりそうだな」と思えました。

ことでんの旅は、目的地だけでなく、その途中の時間も愛おしく感じられる

そんな電車です。

 

ことでん沿線の撮影スポットマップ!写真好きにおすすめのロケ地案内

ことでん沿線には、レトロな車両や情緒ある風景を写真に収めたくなるスポットが点在しています。

ここでは、実際に立ち寄って「撮ってよかった!」と思えた撮影ポイントをいくつかご紹介します。

撮影スポット駅

滝宮駅(琴平線)

撮影の魅力→ 木造の洋風駅舎、駅に停車中のレトロ車両との相性抜群。

おすすめ構図→ ホームから見た駅舎正面、または列車越しの外観。

時間帯→ 朝~昼(光が柔らかく建物がきれいに映える)

②高松築港駅(琴平線起点)

撮影の魅力→ レトロ車両と高松城跡(玉藻公園)の石垣が背景に映える珍しい組み合わせ。

おすすめ構図→ ホーム端から見た発車シーンや、フェリーターミナル方向からの全景。

時間帯→ 夕方(逆光でドラマチックな雰囲気に)

③井戸駅(長尾線)

撮影の魅力→ 無人駅+周囲の田園風景=完璧なローカル感、人が写らない写真を撮りたい方に。

おすすめ構図→ホーム全景、背景に山と空、車両が入るタイミングを狙うと◎

時間帯→ 午後(影が伸びて情緒が出やすい)

④潟元駅(かたもとえき)〜琴電屋島駅(志度線)

撮影の魅力→ 志度湾の光が差し込む区間で、車内から海を撮影できる貴重なチャンス。

おすすめ構図→ 車内から進行方向に向かって右側、窓越しに海を狙う

時間帯→ 正午前後(海の青さがきれいに写る)

⑤仏生山車庫周辺(ぶっしょうざんしゃこ)(琴平線)

撮影の魅力→ 車庫内にはレトロ車両が多数留置。運が良ければ整備中の珍しい姿が見られることも。

おすすめ構図→ フェンス越しの全景、引きで撮ると迫力あり。

時間帯→ 午前(光量が十分)

 

まとめ

ことでんで巡る高松の旅!ローカル電車で楽しむ見どころガイド

ことでんは、単なる移動手段ではなく、旅そのものを豊かにしてくれる“走る文化遺産”です。

歴史を感じるレトロな車両、風情ある無人駅、そして車窓から見える讃岐の風景…。

そのすべてが、時間を忘れるような穏やかな旅のひとときを演出してくれます。

観光地を巡るだけでは味わえない“余白のある旅”を体験したいなら、ぜひことでんに揺られてみてください。

駅に降りてみる、車両を見上げてみる、何気ない景色を写真におさめてみる

——そんな小さな発見が、香川旅をぐっと思い出深いものにしてくれるはずです。

レールの先に待っているのは、懐かしくて新しい、とっておきの風景です。

次の香川旅では、ことでんでしか出会えない瞬間を、あなた自身の目で見つけに行ってみてください。